2026/05/12 07:38

こんにちは。
伝統的な型紙をモノトーンで表現するアパレルブランド「Shoutarou Bingata NAHA」の金城です。
本日は、多くのお客様にお待ちいただいているモノトーン浴衣 新作柄についてお伝えいたします。紆余曲折ありましたが、2026年の新作として私たちが選んだのは、今こちらに飾っております初夏の花「イジュの花」です。
琉球紅型の伝統と、琉球紅型 職人としての深い想いが込められたこの柄の魅力と、制作の裏側をご紹介します。
モノトーン浴衣の新作柄「イジュの花」と琉球紅型職人の原点
なぜ今回、2026年のモノトーン浴衣 新作柄に「イジュの花」を選んだのか。最大の理由は、この柄が父であり琉球紅型 職人である金城昌太郎の「原点」だからです。
ここに、父が着物を染める前に、生地の具合を確かめるために試し染めをした「色見本」があります。そこには「昭和51年4月8日」という日付が記されています。(下記のYoutube動画参照)
私が生まれるよりもずっと前に、この図案は完成していたことになります。
この柄は、父が修行を終えて独立した際、一番最初に描き、型紙に起こした図案なのです。
琉球紅型職人の哲学「人と同じことはしない」
通常、独立したばかりの頃は有名な「古典柄」を手がけそうなものですが、父の考えは違いました。
「人に素晴らしいと言われる作品を作るためには、人と同じことをしてはいけない。人と違ったことをしなければならない」
この信念のもと、琉球王朝時代から続く素晴らしい古典柄が数多くある中で、父はあえて自分らしさを表現するために、沖縄の「野草」のスケッチを始めました。その原点こそが、このイジュの花なのです。
当工房にとって、この柄は毎年必ず1本は染め続ける、非常に思い入れの強い特別な図案です。
琉球紅型をモノトーン浴衣へ落とし込む制作のこだわり
現在、制作は最終段階に入っており、細かい微調整を行っています。元の型紙は左右の柄が繋がっていないため、生地として連続させるための修正が必要です。
しかし、ここで最も大切にしているのは「父のデザインを尊重すること」です。安易に柄を継ぎ足したり削ったりするのではなく、父が描いた元の良さをどうにか活かしたまま、ひとつの美しい連続紋様に見えるよう工夫を凝らしています。1本の流れるようなモノトーン浴衣 新作柄(総柄)として完成させますので、ぜひ楽しみにしていてください。
また、「どのように修正してこの柄に行き着いたのか」という制作の裏ストーリーに興味がある方は、ぜひコメント欄で教えてください。ご要望があれば、Zoomの録画動画などを活用して、琉球紅型**制作のクリエイティブな裏話をお見せすることも検討しています。
新作柄「いじゅの花」にまつわるエピソード
梅雨が明ける6月中旬頃、イジュの花が咲き始めます。
私たちが住む南部付近には自生しておらず、土壌の異なる恩納村より北の「ヤンバル」にしか咲かない花です。父は今でも毎年、梅雨明けの時期になるとヤンバルへ行き、この花のスケッチを重ねています。
父はよくお客様にこう話します。
「イジュの花を見ていると、花に問いかけられているような気がするんだ。『今でも一生懸命、**琉球紅型**を作っていますか?』とね」
そんな深いエピソードが込められた柄を、2026年の新作として皆様にお届けします。
2026年「Shoutarou Bingata NAHA」新作ラインナップ
琉球紅型の美しさを日常に。2026年新作「イジュの花」は、以下の流れでリリースを予定しています。
第一弾:手ぬぐい(一番最初にお届けできる予定です)
第二弾:モノトーン浴衣(反物)
第三弾:長袖シャツ(メンズを中心とした、日常使いできるアイテム)
アロハシャツなども調整中ですが、まずは手ぬぐいと、待望のモノトーン浴衣 新作柄からスタートいたします。夏の終わりから冬にかけては、日常的に楽しめるシャツを展開していく予定ですので、ぜひ「Shoutarou Bingata NAHA」の新作にご期待ください。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
こちらの記事は、下記のYoutube動画を元に制作しております。
ぜひ、ご覧ください。

