2026/05/07 09:22
こんにちは。琉球紅型の伝統を守りながら、現代のライフスタイルに馴染むデザインを提案するShoutarou Bingata NAHAの金城です。
「大人っぽく着こなせるモノトーン浴衣を探している」「伝統工芸を日常に取り入れたい」
そんな皆様へ、本日は2026年の新作柄が決定しましたので、その詳細と職人のこだわりが詰まった裏話をお届けします。
1. 幻となった「トントンミー」柄|職人の直感が選んだ道
当初、今年の新作として準備を進めていたのは、2年前のアンケートで「サトウキビ柄」と人気を二分した「トントンミー(とびはぜ)」でした。

「いよいよ今年こそ!」と意気込み、デジタルデータ化まで進めていたのですが、ここで思わぬ事態が起きました。伝統工芸・紅型職人として70年以上現場に立つ父から、直前でNGが出てしまったのです。
ちょうど琉球紅型浴衣をご検討中のお客様の前で、「これは新作としては出さない」と父が宣言。お客様の期待を背負っていたタイミングではありましたが、職人としての譲れない美意識がそこにありました。
2. なぜ「モノトーン浴衣」に夜のスケッチが必要なのか
実は私自身も、トントンミーをモノトーン化した際に、微かな違和感を感じていました。父はそのデータを見ていないにもかかわらず、直感的に「モノトーンには合わない」と見抜いたのです。
その理由を分析し、一つの答えに辿り着きました。
トントンミー: 陽の光の下でのスケッチをもとにした柄

サガリバナ・サトウキビ: モノトーン浴衣として大成功した、夜のスケッチをもとにした柄


私のブランドが追求するモノトーンの世界観には、夜の静寂や陰影が不可欠。父の鋭い感性は、言葉を超えて「伝統工芸としての美しさ」を捉えていたのだと、改めて実感させられました。
3. 2026年新柄は、沖縄の情景を映す「いじゅの花」に決定

トントンミーをお待ちいただいていた皆様には心苦しいのですが、熟考の末、2026年の新作は「いじゅの花」に決定いたしました。
梅雨明けの6月下旬、沖縄北部の森で白く輝くように咲き誇る「いじゅの花」。この花には、琉球紅型の歴史とも深く関わるエピソードがあります。
現在、モノトーン浴衣として最高の仕上がりになるよう、版の最終調整を行っています。
最後に
これから、この「いじゅの花」にまつわる制作過程やエピソードを順次ご紹介していきます。
伝統工芸の技法を用いながら、他にはない洗練された琉球紅型浴衣をお届けしますので、ぜひ楽しみにお待ちください。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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