2024/12/12 18:31
こんにちは。
金城昌太郎びんがた工房の金城です。
本日は、
貧しくても良いから自分の美学を貫いた職人である金城昌太郎の代表作の一つであるサトウキビ畑をモチーフにした「キビの穂に小鳥」をご紹介します。
こちらの着物は、父が所属していた新匠工芸会で、最高賞を受賞した柄になります。
沖縄らしい紅型を創るには
沖縄の自然をスケッチしないといけない。と感じている父は、
サトウキビのシルエットをスケッチする
真夜中にタクシーを貸し切り、南部のサトウキビ畑を周り、ココだ!と言う場所でスケッチしていたそうです。
この真っすぐとしたサトウキビ柄が
真夜中のシルエットに感じられるのは、私だけでしょうか?
ただ、残念な事にこちらの着物は、父の一番のお気に入りの柄で、
家宝として、大切にして欲しい。と言われており、販売する事はできません。
しかし、帯でも良いので・・・と販売を求めるお客様の声が多かったので、細々、帯を制作していたのですが、85才になった今、その帯を制作するのも難しくなってしまいました。
しかし、沖縄らしい紅型を創る為に
貧しくても良いから自分の美学を貫き通した紅型職人である父、金城昌太郎の柄の美しさを多くの人に感じて頂きたくて、モノトーン一色で着物を制作しました。
色彩を抑え、モノトーン一色にする事で、サトウキビ柄の力強さや繊細な線が際立ち、父の美学が一層際立ちます。
モノトーン着物が完成するまでの制作秘話をYoutube動画で、詳しく解説しております。ぜひ、ご覧ください。
父の美学と情熱を込めたモノトーン着物。その制作秘話をぜひ動画で体験してください。紅型の新たな魅力がきっと見つかります!